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とある経営者の結論

中小企業経営者の悩み解決のヒント。心軽く自由に豊かに生きるには?これから起業する人も参考になるかも。

初めて常勤社員を雇った話。

  私一人とアルバイト一人の体制で事業を開始しました。
 
  その半年後、事業が順調に行きはじめ、常勤契約社員を雇うことにしました。
 
 なぜ、正社員ではなく、契約社員にしたかというと、単純に正社員を雇うのは、 怖いなと思ったからです。
 
  正社員は、試用期間もありますが、解雇することが ほぼできない点が特に怖かったのです。
  この点は、日本で企業経営をする多くの人にとっては、悩ましい点ではないでしょうか?
 
(後々、私の経営する会社は、契約社員の採用は辞め、アルバイトもわずかで 正社員が多くを占める形に変化させましたが。 そうした判断理由や採用対策など今後どこかの折で紹介できればと思います。)
 
  で、うちの業界で働くのに必要な資格をもっている条件で募集をかけたところ、 すぐに2名の応募がありました。
 
  一人はどのような人だったか忘れてしまいましたが、 もう一人は、業界の経験もあり、年上の40代の女性で 面接時の感じも良さそうだったのを覚えています
そして、感じのよさそうな40代の女性を採用しました。
 
  入社当初は、ニコニコとしており、言葉遣いも丁寧で、いい人に巡り合えたと思いました。
 
  しかし、数日で状況が変わってきました。
 
  いろんな提案を出してきてくれました。
 それ自体は、とても良いことよのように思えますが、 ありとあらゆるものまで言ってくるので、一つ一つなぜそのようになっていて、それがベストと 考えそうしているかという話をしました。
 
  それは、時間も取られちょっとした討論会みたいで結構大変なものがありました。
 
  自分よりこの業界での経験もあり年上なので、丁寧にこちらも対応していたのですが、 その内、態度が横柄になってきました。
 
  挨拶をしても挨拶を返さない、返事をしないなど。
  そして、仕事事態も雑になってきたのです。
 
  アポイントをすっぽかしてしまったり、 頼んでおいた仕事が全くすすんでいなかったり、 自分のメモを見せてきて、 「ほら、見てください。ここに、頼まれたことは、書くようにしてるけど 書いてないでしょ。だから私はそのようなことは頼まれていません。」と。
 
  自身の失敗に気づけなかったり、注意に聞く耳がなかったり…。
 
「なんだかうまくいかないなぁ」と思い、 どうすれば、うまくこの人と一緒に働けるかを考え抜いた果てに 以下のような対策を考えました。
 
①頼んだことは、頼む前後にメールで同じ内容を送り文章に残すか、 口頭で伝えた後に、自身の言葉で頼まれたことを説明してもらう。
 
②日々の予定を共有。
 
③質問や提案は、優先順位を考え小出しにしてもらう
 
…以下省略。
 
 
  以上箇条書きにして気を付けてほしいことを過剰書きにしました。
  その数、20以上。
  ここには、業務のマニュアルを含めておりません。
  これで、ばっちりと思いましたが、この手間たるや時間が膨大にかかり大変でした。
 
  こちらとしては、パッと動いてもらいたいのが正直なところです。
  皆さんも職場で、程度の差はあれ、このような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
 
  ③は、改めて文章にして思ったのですが、自分は普段意識せずにやっていたことに気づけました。 質問攻めや提案攻めは、一つ一つそれに対しての回答をせねばならず、 相手の時間をたくさん奪い、相手を困らせてしまう。
 
  ④以下にも、「挨拶をしましょう」「返事をしましょう」といった当たり前のことも入れておきました。 これも皆さん普段意識せずにやっていると思いますが。
 
 
  一つ一つこちらも丁寧に説明した上で、このようにして欲しいと伝えても、行動は改まることは なく、私に対し言動が厳しくなる一方でした。
 
  「いいえ、違います。私はこう思うのです。」と主張ばかりでやるべきことはそっちのけ。
 
  その後、結局その方は、ミスを連発しこちらが必死でフォローをしていると、 逆キレして、家族の体調不良を理由に翌日から急に来なくなり、辞められました。
 
  愚痴を言いたいのではなく、経験を通して何を学べたかをお伝えできればと思い書いています。
 
 
  ここで私が、学んだのは以下のことです。
 
 
・社会常識がないと、世間一般で当たり前とされているあらゆることを 決まりごととして文章化するなど、様々な対策を講じる必要が出てきて、それに多大な時間をとられる。
業界の常識より社会常識があることが大事。ただし、新卒者など若く素直であれば吸収力もあるので大丈夫な場合もあると思われる。
 
・私たちの会社では、一緒に働くのは難しい人の特性  
 
 「[社会常識がない」
(自分の正義を振りかざす、人の話を聞かない、挨拶しようとしない、等々)
  「失敗したと気づけない」   
  「学習ができない(伸びしろがない)」
 
 
・採用基準があいまいで審査(自分自身の人を見る目)が機能していない
 
 
・一緒に働くのが難しいと感じる人は、自分が意識せずにできていたことを教えてくれる。
 
 
 書いてて気分がどんよりしてきたので、最後は、ポジティブ調で書いてみました(笑
 
  それまでは、うちのような小さな会社に来てくれる人は、 どんな人でも感謝し、一緒に働いて行こうと思っていましたが、 初っ端から挫けてしまいました。
 
 というか、気づけました。
 それは、うちでは無理だと。
 単純作業のみの職場ならば、大丈夫なのかもしれませんが。
 
 そして、どんな人でも愛を持って接し、向き合えればわかり合えるし、相手の行動も変わっていくと信じてました。しかし、その考え事態が傲慢で、そうはいかないということに気づけました。
 
 その後、採用基準を繰り返し見直し、失敗を重ね、 私自身や採用担当者の人を見る目が養われ、 今では、とても素晴らしいスタッフに恵まれているので本当にありがたいです。
 
 おそらく、起業して人数が増えていく過程でほとんどの経営者が「人の採用」で
このような失敗を経験して学習しているのではないでしょうか?
 
  失敗していないという人は、どこかで事前に学習したか、
 そのようなことがあるとわかっていてそれを実行できているかなりまれな優秀な人だと思います。
 
 
 
 
 その後の採用基準は、
 
「人柄が良いこと」
「社会常識があること」
「学習能力があること」
 
を重視しています。
 
 その後もいっぱい失敗を重ねたので、私自身の人を見る目が養われたと思います。
 
 
 
 これから起業しようと考えている人が、人を採用する際に参考になればと思います。
 
 既に人の採用で苦労した経験のある経営者の方は、「自分もそんなことがあったなぁ」と懐かしんでいただけたならうれしいです。